ぼくとカーニバル
前回、あと一か月に迫ったハロウィンの外国のお祭りつながりで、イースターについて調べてみました。
そのイースターを調べていると今度は「謝肉祭」というのが出てきました。
謝肉祭というのはカーニバルのことなんですね。
高校の音楽の時間に「動物の謝肉祭」というサン・サーンスの曲を聞いたことがありますが、どんなものか知らないうちにこの歳になってしまいました。
謝肉祭、というからには、お肉に感謝するのでしょうか、お肉に謝るのでしょうか。
ぼくの地元、山口県では下関にフグを供養するお祭りがありますが、やはり、人間に食べられてしまった動物たちを供養するお祭りなんでしょうか。
謝肉祭(カーニバル)って何でしょう
身近な例で言うと、ダイエット前の無茶食いですね。
無茶食い→ダイエット期間→ちょっと恥らいながら大食い
という順番になります。
これを専門用語で表すと
謝肉祭(カーニバル)1週間→四旬節46日間→復活祭(イースター)当日と、翌月曜日
こんな感じです。
四旬節とは、復活祭の46日前から肉食を絶つなど質素な食事をし、お祈りをし、慈善活動をするなど、聖職者のような生活をする期間だそうです。
つまりカーニバルとは、節制の限りを尽くし、慈善の限りを尽くす生活の前に、飲めや、歌えや、踊れや、どんちゃん騒げやの、やけくそ祭りであると、ぼくは理解しましたが、合っていますでしょうか。
何を準備すればいいの?
衣装
場所によってものすごく違います。
ブラジルのリオデジャネイロは、有名なほぼ裸に大きな羽飾りの衣装が有名で、あれが象徴的な衣装ですが、結局リオは、何でもアリですね。
インカ帝国をイメージした衣装、バイキングの衣装、ダイナマイトを腹に巻いたテロリストの扮装、マッチョがブリーフ一丁。
着ていればなんでも良いみたいです。ボディペイントだけで、全裸ってのもいますが。
イタリアのヴェネツィア・カーニバルでは、もう少し高貴に、仮面舞踏会です。
リオのほぼ全裸、ハネハネ飾りにはさすがに抵抗があって参加できないなあという紳士淑女の皆様も、これなら参加してみたくなるでしょう。
高貴で、しかもめくるめく怪しさが漂っていて。
衣装はあの怪しい仮面。それからイタリアルネッサンス期の貴族の衣装。
少女たちが一度は憧れる時代ですよね。
食べ物
ブラジル
シュラスコは、大きめの肉の塊を金串に刺して、豪快にバーベキュー風に焼いたもので、南米の有名な料理ですが、カーニバルだからなのか、といわれると、そういうわけではないそうです。
でも、カーニバル中はものすごい消費量だそうです。ブラジルの場合は、四旬節でお肉が食べられない期間の前だからというよりは、単純にお祭りだから飲めや歌え、になるようです。
パーティにかかせないお菓子がブリガディやコカーダです。南米らしくココアパウダーやココナッツミルクを使います。
イタリア
料理ではラザニアが定番だそうです。
平たく延ばしたパスタ生地の間にいろいろな具を入れてオーブンで焼くのですが、カーニバルでは四旬節に食べてはいけない物をたっぷり入れます。
チーズ、ミートボール、ゆでたまご、その他肉いろいろ。
もちろん、その他の肉料理もたっぷり食べておきます。
お菓子では「キャッケレ」というものが定番だそうです。
(たぶん)小麦粉の生地をパスタマシーンで薄く延ばして型抜きしたものを油で揚げて粉砂糖をかけたものです。
キャッケレは、おしゃべりという意味だそうです。これをつまみながらおしゃべりを楽しむからでしょうか。
ご近所とお菓子の交換もするそうです。
とにかくエネルギッシュなリオ、怪しくも高貴な香りのヴェネツィア、全然違いますが、どちらも一度は行ってみたいですね。