ぼくが事務所を開業したばかりのときのお話
自分の事務所を登録して、行政書士会の名簿や電話帳などに名前が載ると
どんどん電話がかかってきます。
また、訪問者もふえます。
お客様ではありません。
ぼくをお客様にしたい業者さんたちです。
いろいろな士業の名簿というものは
特定の業種の営業の方からすれば、
スーパーの公告のようなものです。
専門書の出版社さん、ホームページ屋さん、コピー機などの事務機器屋さん。
その他、中国人向け新聞の公告、地域新聞の公告、
なぜか洗剤屋さん、おやじギャグで有名なO塚商会さん。
あと、いろいろな有料セミナー。
セミナーってお高いんですね。
行政書士の資格取得予備校の1年分の学費くらいの料金だったりします。
たぶん、お金があり余っていたら、
各界の著名人とも仲良くなれます、
という10万円もするセミナーに行ってたかもしれません。
結局、お財布と相談して、行政書士会主催の0円~1000円の勉強会に
集中させていただきました。
ぼくは、基本お人よしなので、お金があればかたっぱしから契約していたでしょう。
そして彼、彼女たちの歩合給を飛躍的に増やしてあげることができたでしょう。
しかし、ぼくは街の法律家。
庶民感覚を忘れてはいけません。
財布は薄く、貯金は控えめに、が、モットーです。
世間では「貧乏人」という言い方もあるそうです。
出版社さん
記憶にある限りでは、出版社さんからの電話が最初だったように思います。
これは結果的に良い順番でした。
何度も言いますが、ぼくは基本お人よしなので
担当の方に勧められるとすぐに気に入ってしまいます。
そして、まだいろいろなことに投資してなかったので、
不本意ながらお金が少しはありました。
ん、この本は必要だ、この知識は必要だと、次から次から購入を決め、
しまいには担当の方が心配をして、
「今回はこのくらいにしましょう」
と声をかけられてしまいました。
法改正があれば改正のページだけ送ってくれるというタイプ。
本体はどれも約1万円程度で、差し替え分が3~9千円くらい。
ある程度の事務所開業の支出が終わった後で、
そろそろ引きしめなきゃと思い始めてたら、
あんなに太っ腹に買わなかったでしょう。
でもね、やはり本は、なけりゃダメですね。
しかも、法改正分差し替えタイプ。
ぼくは結構これに助けられてます。
今のお客様は、取りあえずググってから相談の電話をかけてきます。
去年の知識ではとんちんかんな返事になってしまいます。
お客様のほうが、情報が早かったりします。
なんせ、ググったばっかりですから。
つねに法改正にアンテナを張って勉強しているのが理想ですが、
いつの間にかの改正も多く
「ええっ、いつのまにぃ?」
という、専門家としては実に情けない状況におちいることもあります。
この、みっともないことになることを、この本は防いでくれるんですね。
お金は定期的にかかりますが、何よりも良い買い物だと思います。
担当の方には感謝しております。
今日は出版社さんのお話しでしたが、
また次の回には他の業者さんのお話をさせていただこうと思います。
それではまた。
お元気で。