ハンター2・ハンターって、極悪非道な冷血漢なの?




狩猟って動物をいじめる悪いことじゃないの?

イノシシの子供、通称ウリ坊、かわいいですよね。

小鹿のバンビ、童謡になるほどかわいいですよね。

人間が見て、「萌え~っ」て思えなくなった成獣だって

一生懸命生きて、飢えと戦って、子供を育てて、

喜びや悲しみだって

人間と変わらないものを持っているんでしょうね。

それを、銃声一発、時にはすぐには死にきれなくて

とどめを刺されるまで、もがき苦む。

そして、人生・・人ではないけど・・一巻の終わり。

ハンターって、無茶苦茶しますよね。

冷酷非道ですよね。

そうですね、都会のオフィスで野生と対峙する機会のない人には

そう思えてしまうのは当然ですね。

近代的な工場で働いている人、

おしゃれなブティックのスタッフさん、

清潔なキッチンでスーパーで買ってきた食材で楽しいキャラ弁を作っている優しいお母さん

そんな人たちも、同じ思いになるかもしれません。

山間部では山賊になり襲ってくる

背後に山を背負った山間部の段々畑、

若者の姿が見えなくなった山村。

お爺ちゃん、お婆ちゃんが畑を耕しながらつつましく暮らしています。

作物が育つのを楽しみに

腰をたたきながら、丹精込めて育てます。

そろそろ収穫しようかなと思っていた矢先、

朝起きたら無残に掘り返されて壊滅状態。

どんな悪魔が襲ってきたんでしょう。

やさしいお母さんイノシシ

それはね、

かわいいウリ坊たちを引き連れた

やさしいお母さんイノシシなんです。

山で石だらけの固い地面を掘って

硬い木の根を食べなくても

ふわふわに柔らかい土の中に

ウリ坊たちでも美味しく食べられる

まるまると育ったイモや野菜があるのを発見したんです。

やさしいお母さんイノシシは、

かわいいウリ坊たちが美味しい食事を楽しんでいるのを横目で見ながら

自分もおなか一杯食べて

至福の時を過ごしたことでしょう。

・・・・お爺ちゃん、お婆ちゃんを絶望の淵に突き落として・・・・

お母さんイノシシには何の悪気もありません。



里に出るのが恐くなくなった

昔は山から里に出ようとすると

恐ろしい猟師がいました。

だから、イノシシたちは出来るだけ山から出ないようにしていました。

山の中だけの生活だと、食べるものも限られているので

増える子供の数も限られてきます。

ところが最近になって、

おなかがすいて恐る恐る里のほうに近づいてみても

猟師の姿は見えず、いきなり撃たれることもありません。

勇気を出して、畑でイモを掘って食べてみても

鉄砲の弾は飛んできません。

お婆さんがむこうを向いて何やら作業をしています。

なんか恐いから、先に攻撃してやっつけてやろう。

得意の鼻と牙で突進します。

お婆さんは何やら叫んで簡単に転がります。

2回、3回と咬み付きます。恐いから。

それでも撃たれません。

なんだか、安心して軽い足取りで山に帰ります。

明日からは、里の畑で食事をしても怖くないな、よかった。

栄養もタップリとれるし、安心して子供をたくさん産めるな。

強盗傷害事件発生

その頃、里のお婆さんは、強盗傷害事件に遭ったわけです。

昔猟師さんたちが活躍していたころは、

細々とでも畑を耕して生きていけた。

もう、ここでは暮らせんのかなあ

包帯でぐるぐる巻きのお婆さんは、そう思う訳です。

これが、今の猟師、ハンターがいなくなった山村の姿です。

動物を打ち殺すなんて、残酷、鬼、人でなし!!

そう思っている人もいるでしょう。

お婆さんの状況を自分の立場に当てはめてみると

自分が生活の糧にしている職場

例えば自動車工場にイノシシが押し寄せてきて

製品の自動車をボコボコにされたら、しかも毎日のように。

オフィスにシカが入り込んで、

書類やUSBメモリーをむしゃむしゃバリバリを食い荒らしたら、しかも毎日のように。

ブティックにタヌキが忍び込んで、

巣作りのために有名ブランド服をごっそりと持って行ってしまったら、しかも毎日のように。

奥様自慢のキッチンにツキノワグマが入り込んで、

冷蔵庫の中の食材を平らげて、しかもぐちゃぐちゃにして行ったら、しかも毎日のように。

とてもじゃないけど、生きていけませんよね。

こういう事なんですよね、山で農業をする人にとって。

ぼくの結論

ハンターになるきっかけは何でも良いじゃないですか。

人助けでも、ガンマニアでも。

とにかく人数が足りてないようです。

条件は色々厳しいですが、

可能ならばトライしてくれる人が増えることを望みます。




投稿者:

souseisyosi

山口県防府市出身 東京農業大学卒業 いろいろな職業を経験後、行政書士に。 順風満帆な人生を送ってきた方よりはちょっと面白い人間に仕上がってきたかも。 とにかく人生楽しい。

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