去年まではダンスは「風俗」。え~ワタシ、風俗に通ってたのぉ!!??




バレンタインデーは踊ろう

もうすぐバレンタインデーですね

チョコレートが飛び交い

ピンクのハートが降りしきる街角

お出かけをするカップルも多いでしょう

夜はクラブに繰り出して朝まで踊ろうよ、

なんて人も結構いることでしょう

女の子同士で踊りに行く人もいるでしょう

えっ、私たち、風俗行ってたの?

そのクラブ、風俗だったんですよね

そう、「風俗営業」

去年、平成28年の6月22日までは

ダンスが絡むと「風俗営業店」

だったんです

「風俗営業等の規制及び業務の適正化に関する法律」

通称「風営法」

これで、ダンス飲食店は風俗営業3号店

ダンスホールは風俗営業4号店

と、指定されていたんですね

ダンス飲食店って何だよ、ダンスホールって何だよ

聞いたこと無いよっていう「ナウなヤング」のために説明すると

ダンス飲食店は

お客さんにダンスをさせて、飲食をさせる営業をするお店

多くのクラブと呼ばれているものはこれです

あ、そこのおじさん「ゴーゴー喫茶」ですよ

ダンスホールは食事やお酒が出ない

ダンスをするお店

ほとんどのダンススクールもそうだったんです

ダンスを教えても風俗認定されない教室もあったのはあったのですが

特別に認められたごく少数の教室でした

法律で「風俗営業」に分類されててなんか私たちに影響あるの?

そんなの法律家が勝手に分類して喜んでるだけじゃないの?

私たちには関係ないから勝手にやってりゃいいじゃん

そう言いたいんですが大いに関係あるんですよ

風俗営業に属するお店で守らなきゃいけないことは

だいたい、次のようなことです

午前0時から午前6時までは営業してはいけません

(この午前6時というのは風営法改正後で、

それまでは「日の出」までという何とも原始の臭いがする基準でした

他の法律にも「日の入りから日の出まで」という

太古の昔の臭いプンプンの基準が

いまだに生きてるものもあります)

つまり、「朝まで踊ろう」は

風営法違反の極悪非道な行為だったんです

住宅地でやっちゃいけません

日本には都市計画法という法律があります

これで住宅地とか商業地とか

土地の使い方が決められています

この中で住宅地は

第一種低層住居専用地域から始まって

第二種だの中高層だのと

いろいろな種類に分類されています

とにかく「住居」の2文字が入っている所はダメです

なんたって「風俗営業」なんですから

色っぽいおねえさんたちが居るお店と

同じくくりなんですから

ダンス教室も



半径100メートル以内に学校やら病院やらが有ったらやっちゃいけません

教育関係や病院関係施設を

「保護対象施設」というのですが

そこから100メートル以内ではダンス系のお店や教室を

開いてはいけませんでした

お母さんがフラダンスをする姿は

教育に悪いし、病人が死んでしまうかもしれないからでしょうか

東京では、少しゆるいところもありますが

東京の病人は丈夫なのでしょう

18歳未満入場禁止

キッズダンススクールなんて

そんないたいけな子供にこんないかがわしい場所を与えるなんて

言語道断、鬼畜生・・・・だったんです

大雑把にはこんな感じなんですけど

細かい基準や、現場の判断、一般常識で許されていることは多いですね

日本舞踊の家元が18歳未満の子供に教えて

風営法違反で捕まったというニュースはありませんね

ただし、「クラブ」はしっかりと見張られていました

風営法改正直前に無許可で逮捕されたという

ニュースが流れたのを覚えている人も多いでしょう

あれで、ダンス関係者が

冗談じゃないよと一致団結したんですね

と、いうことで風営法が改正されてダンスが風俗営業じゃなくなりました

元はといえば、ぼくたちのお爺さんお婆さん

いや、ひいお爺さんひいお婆さんかな

その頃の人たちがダンスを口実に

やーらしいことをやってたのが原因なんですけど

もう、そんな時代じゃあありませんよ

そういうことで

ダンスを原因として風俗営業に当てはめられることはなくなりました

「特定遊興飲食店営業」誕生

これで、ダンス系のお店には何の規制もなくなった

しめしめ・・・・そういう訳ではありません

 

まず、根本的に風俗営業認定される形でやってるところはそこに収まります

ホステスさんが一緒に踊るお店→接待飲食店

くら~いお店→低照度飲食店

などですね

 

取りあえず、風営法から外れることができるのは

純粋にダンスだけを楽しんだり教えたりする

ダンスホールというものに分類されていた施設。

飲食店で、ダンスが出来て深夜にお酒を提供しないお店

そういうお店や施設です。

つまり、皆さんが行きたくて行きたくて仕方がない

クラブは、風営法から外れません

 

えっ、風俗営業から外れましたよね?

はい、風俗営業という分類からは外れましたが風営法が見張っています

「特定遊興飲食店営業」として。

じゃ、名前が変わっただけ?ダメじゃん!

いや、そんなことありません

朝まで、飲めや歌えや踊れや

それが出来るようになりました

大きいでしょ?

この特定遊興飲食店には皆さんの大好きなお店がいろいろあります。

クラブ、DJバー、ライブハウス、スポーツバー、ショーパブ、カラオケパブなど

要するに、深夜に飲んで遊ぶお店はこの仲間ですね

 

これで、皆さんは風俗通いの姉ちゃん(兄ちゃん)ではなくなりましたね

ただ、あんまり通いすぎると

「特定通い」という言葉が生まれるかもしれませんね

人生壊さない程度に楽しみましょう。



投稿者:

souseisyosi

山口県防府市出身 東京農業大学卒業 いろいろな職業を経験後、行政書士に。 順風満帆な人生を送ってきた方よりはちょっと面白い人間に仕上がってきたかも。 とにかく人生楽しい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です