風俗営業?・・・きゃーっ、やらしーっ、変態ぃぃぃ~っ・・・誤解だからぁっっっ~!!!!




風俗営業許可申請をしております

先日、某会合でお会いした2人の方に自己紹介をしました

「飲食店営業や風俗営業の許可を取るお手伝いをしております」

ご挨拶をしたお2人が肘でお互いをちょんちょんとつつきながら

秘めた笑顔で、風俗ですかあ、この人得意なんですよ

やけに嬉しそうな自己紹介のお返しをいただきました

 

誤解があります(一部を除いて)

高校以来の懐かしい故郷に何十年かぶりに帰って

高校の登山部OBのみなさんと集まったとき

「風俗営業の許可とかやっちょるんよ」

と、近況報告をしました

「えっ?」

かつての(ン十年前の)JKが

「不潔、都会生活で汚れてきたのね」

一歩引いて、心で叫んでいるのが聞こえました

ぼくも心の中で叫びました

「誤解だ―!。(一部を除いて)誤解だ―!」

 

えっ!お母さんが風俗通いしてる?

皆さんのお母さん

健康のためにダンス教室に通っている方は居ませんか?

社交ダンスもあれば、もっと気軽にフラダンスなんか。

もし、去年(平成28年)6月22日以前にも通ってたとしたら

あなたのお母さんは、「風俗通い」していたんですよ。

ビックリですね。

風俗営業ってなに?

風俗営業とは何でしょう

これは風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律

通称「風営法」

で、決まっています。

風営法二条の一~五号に対応して、

一号店~五号店と、呼んでいます。

一号店

お店の人がお客さんの接待をするお店です。

法律ではキャバレー、待合、料理店、カフエーの例を挙げてますが

キャバレーはかなりレアな存在ですし、

待合なんて意味も解らない人が多いでしょう。

ウィキってみると

待ち合わせや会合のための場所を提供する貸席業

という事で、芸妓さんと遊んだり飲食するのに使われた

と書いてあります。

ほとんど死語です。

せっかく2016年6月23日に風営法が改正されたのに

こういう死語や古語を直す気は起こらなかったんでしょうか

ちなみにカフェじゃなくてカ・フ・エーです。

この場合の「接待」は、風営法では

「歓楽的雰囲気を醸し出す方法により客をもてなすことをいう」

となっています。

翻訳すると、お客さんの横に座ってお酌をしたり

親密にお話ししたり

一緒にゲームをして遊んだり、

カラオケでデュエットしたり

つまり、スケベ心をくすぐるような営業

という事です。

重要なことは、スケベ心を満足させちゃいけないという事です

くすぐるだけ・・・・




二号店

暗い客席でお客さんに飲食をさせる

低照度飲食店といわれているお店です

店員さんは接待をしてはいけないので

その暗~いところで何をしているかはわかりません

暗いってどの位かというと10ルクス以下

10ルクス以下ってどの位かというと

映画館の休憩時間の暗さ以下だそうです

映画館には学生時代以来行ってないので

ぼくにはよくわかりませんが、

行政書士が依頼を受けてお仕事をするときは

照度計というものを持って行って測ります

三号店

区画飲食店と呼ばれているもので

見通せない客席があってその広さが5平方メートル以下のものです

5平方メートルって・・・√すると

2.236・・・2メートル角くらいの客席ですね

そこでイチャイチャ、いや、お食事をするお店です。

ネットカフェは・・・グレーなお店も

もう一度三号店の定義を見てみましょう。

① 飲食をさせる

② 他から見通すことが困難

③ 区画の広さが5平方メートル以下

これ、いつも行ってるとこ、全部当てはまるじゃん。

じゃあ、そこは風俗営業三号店なんだ。

それでは、そこは午前0時に閉店してますか?

いや、24時間営業ですよ。

風俗営業店は午前0時から午前6時までは

営業できないんですよ。

つまり、そのお店は風俗営業の許可を取っていない。

でも、警察に捕まっていない。

うまいことやってるんですね。

よくあるのが、飲食はお客さんが勝手に食べている、

すぐに動かせるもので見通しを遮っている

などで、風俗営業の要件から何とかはずそうと

いろいろ工夫をしてるんですね。

もっとも、「三輪行政書士事務所」では、

あんまり黒っぽいグレーのお客様はお断りしています。

四号店

まあじやん屋、ぱちんこ屋など射幸心をそそる恐れのある遊戯をさせる営業

という事です

射幸心とは、幸せになりたいと思う心なので、

何が悪いんだ、という事になりますが

ここで言う幸せは、ギャンブラーの幸せを指しているようです

つまり、公然の秘密の賭博場のことですね

五号店

本来は単なるゲーム機なんですが

スロットマシンなどのコインが出るものとか

テレビゲームで点数が出るものとか

オーナーさんの心がけ次第で

ギャンブルになってしまう機械が置いてあるお店です

どの機械かは国家公安委員会規則で定めてあるのですが

パンチングマシンは良いけど、もぐらたたきは悩むなあ、なんて

スーツを着た公安委員会のおじさんたちが

難しい顔をして考えてる姿を想像すると

ちょっと微笑ましい気がします。

お母さんの風俗通い

さて、先ほどちらっと出てきたお母さんの行きつけの風俗店のお話しです

ダイエット・体力づくり・お友達づきあい

いろいろな動機でいろいろなダンス教室にかよう方がいますよね

お母さんたちにもフラダンスは人気だし

この、ダンス、

ダンス飲食店、ダンスホールというのは平成28年6月22日までは

風俗営業店だったんですね

中学校でダンスを体育に取り入れるという事は

風俗の勉強をすることだったんですね

もともとは、戦前のセレブマダム達が

ダンス教師と怪しい関係になりがちだったのが原因だとか

本当かどうかはわかりませんが・・・

そんなこんなでダンスはやらしーという事になり

風俗営業として規制の対象に

でも、最近になって、ダンス関係者の努力もあり

ダンスを理由とする風営法の規制はなくなりました

お母さんも安心です

ここまでの一号店~五号店で風俗営業は終わりです

あれっ?あれは?

あれ、あれ、ぼくはよく知らないんだけど

友達がよく行ってるらしいなんとか言うやつ

そーぷなんとか言ってたな、友達が

・・・・・そう、友達がね・・・・・

性風俗関連特殊営業

あなたのよく行くそーぷなんとか、

あっ、お友達ね、お友達がよく行くとこ

あれは風俗営業からはちょっとはみ出てるんですよ

「性風俗関連特殊営業」

という分類になるんですよ

と、いうことで

ぼくのお仕事の範囲は、

「風俗営業許可申請」

そんなにやらしくないです

おじさんの鼻の下がすこーし伸びる程度です。

今回はこのくらいで



投稿者:

souseisyosi

山口県防府市出身 東京農業大学卒業 いろいろな職業を経験後、行政書士に。 順風満帆な人生を送ってきた方よりはちょっと面白い人間に仕上がってきたかも。 とにかく人生楽しい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です